いつもブログを御覧いただきありがとうございます。
介護の業界で働く皆様が活躍し、よくなってほしいと考え、2015年に研修資料を添付しました。
当該資料を自由に使って、担当者が自ら考え研修組み立て実施してほしい!
それが、施設や本人のためにとって、最善の勉強機会になると考えていました。

私が把握しているアクセス数やダウンロード数を見れば、作成した資料が多くの施設で活用されたと感じております。
本当に感謝申し上げます。

今までは、自分の仕事が忙しかったこともあり、サイトを閲覧している利用者と積極的にコンタクトを取ることを控えていました。
しかし、多方面から研修をしてほしいと依頼があり、私のできる範囲で講師として登壇させていただきました。

2022年になり、2015年と比べ思うことは、介護の仕事の意味や意義を伝えるだけでは、若い人は育たないという現実があります。
さらに、2022年4月から義務化される「職場のパワーハラスメント対策の義務化」に伴い、新人を教育する立場にある管理職の多くは、その方法がわからなくなると感じています。
その理由は、上司から受けたハラスメントに耐え、成長し管理職になり、自分が受けたハラスメント使って新人を育ててしまっているからです。
上司は新人を育てようと必死に努力をしているが、部下は上司の育て方が不適切であるため反抗したり、精神を壊したり、離職するという結果を生みます。

ハラスメントを使った教育手段しか知らない上司から、ハラスメント行為を禁止していくとどうなるかというと、部下を育てる方法が一切わからなくなります。
今度はどうなるかというと、部下が育たなくなるため、上司がすべて抱え込み、仕事が手に負えなくなるか、諸問題に潰され精神を壊し、新人同様離職するという結末を迎えます。

この問題は介護だけにかかわらず、どの職種にも当てはまる重大な問題だと思います。
会社のトップは、仕事ができ会社にとって都合が良い人材を昇進させ、さらにその人の下に人材を配置すれば、もっとよい結果が生まれると安易に考えます。
しかし、個人の成績が良いからといって、部下を育てことができるかどうかは別の話です。
仕事ができる人ほど自分と同じようにできない部下の気持ちがわからず、結果をつくりだせない部下を追い込み、問い詰めるようなやり方で接します。

それで
職場は良くなるでしょうか?
人は育つでしょうか?
離職は減るでしょうか?

むしろ、何もかもが悪化して、現場が崩壊するという結果を生むでしょう。
何が足りないかというと、人を育てる効果的な方法を知らない、それを実践するためのトレーニングされていないからです。

人は過去の経験を頼りに、ものごとを解決しようとします。
人材育成の効果的な方法を知らない人が、人を育てようとしたときに何をしようとするかというと、今まで自分を育ててくれた人の中でもっとも効果があったやり方をまねしようとします。
自分にとって効果的だったかもしれませんが、他人にとってそれがあてはまるかどうかはわかりません。

私は、「できないおまえが悪い。できないのは甘えだ。」そのように言われて育ちました。
だから、できない人に対して自分も同じように、「ちゃんとしろよ!おまえが悪い!」このように指導をしました。
自分が部下を育てられないという指導力のなさを棚に上げ、育たないのは部下が悪いという他責にしていました。

私は人が辞めていく現実を受け止め、どうすればよいのかと模索し、様々な研修を受け、大学院へ通うなど、知見を深めてきました。
あるとき、結論が同じところにたどり着くという事実に気がつきます。
それは、指導教育には、「人が主体性を持ってものごとに取り組めるようにサポートしていくことで、最善の結果を生み出すことができる。」マネジメントが求められる、ということです。

新人職員が質の高い介護を提供するために、自ら考え、自主的に動き、利用者に喜ばれ、自信を持ち、成長していく環境を作り出すマネジメントができれば、上司・部下・利用者にとってどれだけ喜ばしいでしょうか。

このように相手の主体性を引き出していくために、どのように関わればよいのかというマネジメント技術は、ほとんどの管理職が教育されていないため、業務遂行が優先され、人間関係は後回しになり、人が育つことなく辞めていくという結末を迎えるのです。

このブログを読んでいる皆さんの施設はどうでしょうか?
様々な研修を担当している皆さんは、自分が実施する職員教育に自信を持つことができているでしょうか?

自信が持てないと感じているなら、それは、実際に結果が出ていないことを自分が一番わかっているからだと思います。
そのためには、結果を作るための効果的なマネジメントの方法を学び、変えていく必要があります。

私はこれから、人材教育やマネジメントについて、仕事として困っている方を支援する会社を作ろうと計画しています。

研修の依頼もオープンにして受け付けようと考えています。
ご相談事項がございましたら、下記の転送メールアドレスにご連絡ください。

青見 健志(アオミ ケンジ)
医療経営・管理学修士(Master of Health Administration)
aom@kyudai.jp


《研修実績》

大阪市社会福祉協議会 倫理・コンプライアンス・個人情報保護
佐渡市社会福祉協議会 倫理・コンプライアンス研修・リスクマネジメント
新潟市社会福祉協議会 倫理・コンプライアンス研修
飯塚市社会福祉協議会 倫理・コンプライアンス・個人情報保護・リスクマネジメント
みやま市社会福祉協議会 リスクマネジメント
福岡県介護福祉士会 職場のハラスメント
福岡県介護老人保健施設協会 BCP研修、ICT研修
公益社団法人 日本医業経営コンサルタント協会 福岡県支部主催
介護労働安定センター 福岡支部 倫理・コンプライアンス・リスクマネジメント
介護労働安定センター 佐賀支部 リスクマネジメント
佐賀県老人福祉協議会 リスクマネジメント

その他(30施設以上)
介護老人保健施設・特別養護老人ホーム・居宅介護支援事業所、通所介護、通所リハビリテーション、訪問介護事業所

《フォーラム登壇実績》

第19回 のおがた男女共同参画フェスタ(直方市)
第10回 サンクスフォーラム(飯塚市)
第21回 のおがた男女共同参画フォーラム分科会「働き方」 講演
第19回 九州ブロック介護老人保健施設大会 福岡シンポジウム シンポジスト
 <テーマ>今こそ老健の力を〜こだわり続ける老健の役割と機能〜

《雑誌執筆)

日総研
・人材育成と業務管理をパワーアップ!
 介護チームマネジメント2017/7・8月号
 利用者の尊厳を守る!スタッフの倫理観

・「働き方改革」で人材確保・定着を目指す!
 介護チームマネジメント2017/11・12月号
 離職防止に効果あり!適切な人事考課でスタッフのモチベーションを高める